『前へススメ!』
どーもこんにちは、さーやテックのレインです。
この投稿はBanG_Dream! Advent Calendar 21日目になります。他の人の記事も面白いのでぜひ読んでみてください。
さて、本日私はPoppin'Partyの6th Singleである「前へススメ!」について書き連ねていきます。
この曲はアニメ11話、12話の挿入歌であり、アニメの内容を理解することでより良く聞くことができます。ですのでアニメを振り返りつつ、それと照らし合わせて歌詞などについて考えていきたいと思います。以下アニメのネタバレを多数含みます。ご注意ください。
メンバーが揃ったPoppin'Partyは、いよいよ香澄がキラキラドキドキを見つけたライブハウス「SPACE」でライブをするため練習を重ねていきます。しかし、オーディションは不合格。SPACEは閉まってしまうため残り2回のオーディションで、Poppin'Partyの面々は各々が合格するにはどうしたらいいか模索し始め、その中で香澄は「頑張る!」ことを目標にします。
しかし、香澄の「頑張る」は頑張りすぎるがゆえの危なさを秘めていたのです。(この危なさにいち早く気付いたのは有咲でしたね、さすが正妻。)本番に向けて練習していく中でどうしてもミスが気になり、さらなる練習を重ねる。本来は楽しむためのバンドなのに失敗を恐れるようになっていき、香澄は周りが見えなくなっていきます。
これはオーディション2回目の本番前の状況です。4人は本番に向けて今できることをやるため、最後の調整を行っているのに対し、香澄はうまくできなかったらどうしようといった不安に押しつぶされそうになっていることが5人の座り方からわかります。
そして本番。香澄の足は震え、緊張の汗が頬を流れ、そしてー
香澄は歌えなくなってしまったのです。
正確には声が出なくなってしまいました。もちろんオーディションは不合格。残されたチャンスはあと1回となったどころか、香澄が歌えなくなるという窮地にポピパは立たされたのです。
責任感を募らせる香澄はそれでも練習をしようとしますが、メンバーに止められ、バンドの練習がなくなってぽっかり穴が開いたような時間を悶々と過ごすようになります。
そんな中でりみの姉・ゆりや香澄の妹・明日香に自身の心境を吐露します。この時の香澄はいつもの明るい面影は全くなくとても弱々しいものになっていて、正直見るのはとても辛かったです。
そして、香澄に声が戻りました。
メンバーは喜び、練習再開しよう!となるのですがどこか浮かない表情の香澄。声が戻ったことにより「遅れた分、早く最後のオーディションに間に合わせなきゃ」という気持ちが強くなってしまったのです。
その結果、声は出るはずなのに香澄はまたしても歌うことができませんでした。
「ごめん、まだだった。みんなは練習してて。」こんな自分がいても練習の邪魔になるだけだ。香澄は飛び出しました。
4人は香澄を追いかけ、公園で泣き崩れている香澄を見つけます。
香澄は、自分が楽器を始めたのが1番遅いこともあり、1番出来てないことに焦りを感じていました。次が最後だ、受からなかったら自分にキラキラやドキドキをくれたSPACEに立てなくなってしまう、もっと練習しなきゃ、もっと、もっと...。
初めてメンバーに弱音を吐いた香澄に、りみ、たえ、沙綾、有咲の4人は、
「香澄がいたからここまでこれたんだよ」
と感謝の言葉を述べます。
香澄に連れられていろんな世界に巻き込まれ、頑張ってみようと思えた有咲。
少ししかできなくても挑戦する香澄に惹かれ、自分もバンドに挑戦してみようと思えたたえ。
何事にも物怖じしない香澄から、一歩踏み出す勇気をもらえたりみ。
いつも何かを追いかけてる香澄に引っ張られて、動き出した沙綾。
そう、ポピパのメンバーは皆が皆香澄に影響されてバンドを始めたのです。
だからお返しと言わんばかりに、彼女たちは1番出来ない香澄を支えるために、香澄に全てを背負わせないために歌詞の分担を提案します。
好きで好きでたまらないよ 今すぐ扉開けたいよ
でも踏み出せないのはなぜ…
りみは香澄と出会う前の自分を。
だけど三つのコードから 君と一つになれたよね
もう 夢はみんなのもの この心ふるわせたい
たえは香澄と出会って変わった自分の心境を。
星に願いをかけてはしゃいだ あの夜空は続いていく
沙綾は香澄と過ごした楽しい日々を。
正直になれそうな自分に キミが微笑んだ♪
有咲は香澄に対する想いを。
そしてみんなの想いを受け取った香澄はー
そうだ どんなに今がつらくたって
何もうまくいかなくたって
積み重ねたもの忘れない 「前へススメ!」
全身全霊ただ前進! 一心不乱に精一杯!
果てしなくても 遠くても!
出来ないことは受け入れ、今までやってきたことを信じてがむしゃらに「前へススム」以前の香澄へと戻っていく、そう感じさせる詞を歌うことができました。
見渡す限りに揺れる輝きが 待っている場所を
夢見ている 夢見ている
こうして絆がより強くなったポピパはキラキラを求めてSPACEを三度目指すのでした。
「歌っちゃった!」
また、この曲のラスサビにはこんな詞もあります。
右見て前見て左見て 目と目を合わせ確かめた
私は一人じゃないこと
ここからも香澄が後ろを気にせず、自分一人で全てを背負いこむことをやめたとわかります。
この歌を経て真の意味で1つになったPoppin'Party。彼女たちは最後のオーディションに合格し、SPACEの場に立つことができるのか!?正解はみなさんでお確かめください!笑
またまたアニメの要約みたいになってしまいましたが、アニメを見るとこの曲がほんっとうにエモくなるので是非!
Poppin'Party最高!!!